
国指定重要文化財として知られる、旧志免鉱業所竪坑櫓があるのはここ、福岡県は糟屋郡志免町。1964年に閉山するまで約75年間、炭鉱の町として賑わい、現在の炭鉱所跡は観光の拠点に。
志免炭鉱が閉山してから約10年後の1974年10月、新田酒店が開業。日々の労働を終えた方々が、疲れとその喉を潤わせるために足繁く通ったオアシス的存在だったのかもしれません。
現在では周辺での開発も進み、大型商業複合施設もすぐそばにありながら、小中学校も徒歩圏内にあるという、令和型の生活を求められる立地として、堂々とその姿を保っています。

車通りが多めの県道沿いに位置する、所謂ロードサイドの2階建、店舗兼用住宅。県道は建物南西に位置し、日当りは良好。店舗としても住宅としても活用できそうな余地があります。
向かって左手が新築時からの店舗兼住宅、右手が1983年に増築された住宅と倉庫部分に当たります。店舗部と住宅部は繋がっている兼用型の仕様。仕事と生活のメリハリがつきそう。

敷地は2筆にて合計216.46㎡。建物敷地の北東側道路は幅員約5.6mに約4.4m接し、南西側は幅員約10.6mの道路に約21m接しています。北東沿いの町道は車通りは多くありません。

間取りは6DK+店舗+倉庫。店舗側建物1階は店舗とその奥に、DK、トイレ、洗面所と浴室と続きます。2階は8帖と6帖の和室に、約7.5帖の洋室というラインナップでコンパクト。
増築の住宅側建物1階は10帖の和室に、2階はトイレと洗面所に加え、8帖と6帖の和室とその奥にキッチンが設けられています。両建物は廊下で接続されており、行き来が可能な導線。
倉庫部分は外部からの行き来のみが可能で、倉庫前が1台分の駐車スペースに。勝手口からつながる建物裏手には物干しや室外洗濯機も設置ができます。現況では物置もあります。
新築時及び増築時の建築確認済証は確認されておりますが、完了済証がないため、建築確認を伴う増改築等の際は適合証明書の提出が必要となる可能性があることをご了承ください。


角打ちに興ずる当時の賑わいとその声が聞こえてきそうな店内。今では数少なくなってきた純粋な角打ち。立派なカウンターテーブルで酒と肴を嗜みつつ、話に華を咲かせたことでしょう。
店舗部分の面積は29.81㎡。カウンターを挟み、角打ち側は土間で、接客側はフローリング。造作棚もスペースが多く、まだまだ活用ができそう。照明が点かないため、工事が必要です。


店舗側2 階は計3部屋で、6帖和室と7.5帖洋室。どちらも味のある雰囲気で、レトロかわいいという言葉が似あう風合い。もう1部屋は8帖の和室。廊下で増築建物側に続きます。





